【保存版】J1昇格チームが1年でJ2に降格する確率は?

サッカー
★ J1に昇格したチームが、1年でJ2に降格する確率は36%
★ 1位でJ1に昇格したチームが、1年でJ2に降格する確率は25%
★ 2位でJ1に昇格したチームが、1年でJ2に降格する確率は30%
★ 3位で(またはプレーオフ勝者として)J1に昇格したチームが、1年でJ2に降格する確率は58.3%

「1年でJ2降格」を経験したチーム

早速、歴代のJ1昇格チーム一覧表を見てみましょう。1年でJ2へと降格してしまったチームを赤字表記しています

歴代J1昇格チーム(「1年で降格」したチームを赤字表記)

歴代J1昇格チーム(「1年で降格」したチームを赤字表記)

J2から昇格したチームがJ1に定着するのは難しいというイメージがありますが、これまでに「1年で降格」となったのは、50チーム中18チームです(2019年以降に昇格したチームは、これまで降格の機会がなかったため除外)。

率にして36%ですので、3分の1以上はJ1昇格しても1年でJ2へと降格してしまうことがわかります。逆に言えば、3分の2のチームは1年での降格を回避していることになります。

さらに詳しく分析するために、J1昇格を決めたときのJ2での順位に着目してみます。すると、順位によって「1年で降格」の確率が大きく変わることがわかります。

1位でJ1に昇格した場合、「1年で降格」の確率は25%(20チーム中5チーム)、3位またはプレーオフを経てJ1に昇格したチームの場合は、58.3%(12チーム中7チーム)でした。

つまり、1位で昇格した場合には4チーム中1チームが「1年で降格」し、3位またはプレーオフを経て昇格した場合には半分以上が「1年で降格」することになります。なかなか大きな差です。

なお、これまでに最も多く「1年で降格」を経験しているチームはアビスパ福岡で、2005年、2010年、2015年の3回です。

J1昇格チームが再びJ2に降格するまでにかかった年数

ついでに、再びJ2へと降格するまでの年数も見てみましょう。各チームの横にある数字が、J2再降格までの年数です。「~」がついているチームは、現在もJ1に在籍しており、記録更新中です。

歴代J1昇格チーム(J2再降格までの年数付き)

歴代J1昇格チーム(J2再降格までの年数付き)

1年で降格したチームを除けば、1位で昇格しても2位で昇格しても3位で昇格しても、再び降格するまでの年数にそれほど大きな違いはないように見えます。

ということは、1年での降格さえ回避できれば、J1に定着するチャンスはすべての昇格チームにあると言えそうです。

ちなみに、最も長い年月を経て再降格してしまったのはアルビレックス新潟で、記録は14年でした。今後、FC東京や浦和レッズ、川崎フロンターレがもしJ2降格することがあれば、その記録を更新することになります。

J1に昇格するのは難しくなった?

近年、J1昇格は昔と比べて難しくなったという噂があります。それは、J1所属チームとJ2所属チームとで、運営側からもらえるお金に大きな開きができたためです。

Jリーグには、順位に関わらず全チームに配られる均等配分金というものがあります。この均等配分金の金額はJ1とJ2とで違うのですが、2017年以降、金額の開きが大きくなりました。

2016年まではJ1の均等配分金が1.8億円、J2が1億円だったため、金額の差は0.8億円でした。2017年からはJ1の均等配分金が3.5億円、J2が1.5億円となり、金額の差が2億円に開いたのです

順位にかかわらずJ1に在籍し続けるだけで、チームは多額の配分金を手にすることができるのです。ですので、長らくJ2に在籍していたチームが調子よく勝ち星を重ねてJ1に昇格しても、資金力の差が大きすぎて、J1ではなかなか戦えないということになってしまうのです。

ちなみに、J2の優勝賞金は2,000万円ですので、その優勝賞金もたいして足しになりません。J2チームがJ1に定着するのは難しいのです。

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管理人

現代社会に揉まれ、抜け殻になりつつある管理人。
これまでの人生経験を生かして、少しでも有意義な情報を発信していく(予定)。

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